追悼 文さんありがとう

北浜ご近所のBさんが亡くなりました。
追悼の思いを込めて、10年ほど前の北浜だよりのコラムを載せたいと思います。北浜が
ご近所の様々な方の幸せの場所になっていることに気付かされたのは、ベンチに座ってい
たBさんの言葉でした。

 

Bさん ありがとう 

 

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北浜コラム NO.32 【ここでは安心して、子どもに声をかけられますよ】
子どもたちが自分で火をおこし、たき火をします。
たき火をすればお湯を沸かしたくなります。そしてそのお湯でお茶を入れ、公園に来て
いる人たちに「いかがですか」と持って歩く。それは楽しい風景です。「ありがとう」
の声が響きあいます。
ある日のこと、お茶が入ったので、遠くから遊びに来ていた 6 年生女子に「お茶飲ま
ない?」と声をかけました。すると彼女は急ぎ足で仲間のところへ戻って行きました。
こそこそと話しているので何事かと思っていると、突然の大爆笑。よく北浜に来ている
Mさんが笑って報告に来ました。どうやら私はナンパしていると思われたようです。(
笑 )
 まちで子どもに勝手に話しかけると、不審者がられる。落し物を渡そうとしたら、逃
げられてしまう。微笑むと気味悪がられる。そんなまちにいつからなってしまったので
しょうか。
北浜こども冒険ひろばのベンチには、散歩途中のおじいちゃん、おばあちゃんたちがい
つもたくさん座っています。
たまたまそばにいたおじいちゃんが子どもたちの大縄の縄を回してくれていたり、通り
かかったおじさんがオセロの相手をしてくれたり、そんな昔のままの風景が広がってい
るのです。
「ここでは安心して、子どもに声をかけられますよ」
ベンチに座っていたBさんが言いました。ここにはまちの幸せの風景があります。大
切にしたいと思います。
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宮里 和則



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