2004年08月07日
現代を生きる多くの人たちは人と関わることに苦手感を強く持っています。そして、地域のみならず、本来安心して過ごせるはずの家族の中でさえ居場所をなくしているのです。
子どもは自分の部屋で家族とも離れ、一人ごろごろできる時間を持つことを望み、外では友人や他者と関わることに高いストレスを感じています。
また、成人の自殺者の数はここ数年年間3万人を超え、死亡原因の第1位にランクされ、とりわけ中高年の自殺者が多いということです。このことは本来ゆとりをもって子どもの成長を見守る立場の大人も社会、家族にあって汲々と暮らしていると状況と言えます。
これまで子育ては親の責任と言われてきました。とりわけ、近年の母親は「女性よ家庭に帰れ」と、子育ての責任を一心に背負わされ、社会から孤立した子育てを強いられてきました。今ほど家族やその親だけに子育てが重くのしかかっている時代はないと言えます。
しかし、一方では男女共同参画の推進、子どもの権利の拡充と社会の価値観の変化も著しく、家族やコミュニティーのあり方を根本から見直し、模索しています。
子どもはそうした社会の中にあって親の背中だけでなく、大人たちの多種多様な生き方をみて、取捨選択し生きています。自分の子は自分がしっかり育てる時代から、子ども自身が選び取る、子育ちの社会化が始まっているのです。こうした時代だからこそ、隣近所の大人、ひとり一人が果たす責任はこれまで以上に大きくなっているのです。
大人も子どももともに学びあい、育ち合っていくという、「子どもと大人のパートナーシップ」を原点に、誰もが心地良いと感じる環境の中で、人とのふれあいが豊かに繰広げられています。赤ちゃんから高齢者まで、全ての人が本来の生きる力を取り戻し、輝き始める、そんな場づくりを目指して、ふれあいの家-おばちゃんち-は下記の活動を行います。
《活動目標》